求人サイトで訴求ポイントを変えて成果に
飲食業をしています。
昨今の売り手市場(求人数>働きたい人の数)となった求人状況の中、そしてキツくてブラックというイメージのついてしまった飲食業という仕事、という2つの逆風によって、なかなか正社員もアルバイトも、人が集まりません。
正社員の場合もアルバイトの場合も、基本的に求人サイトに掲載して求人を行っていますが、私の店としてはかなり高い費用を使っても、採用がひどい時には0ということもあったりします。
飲食業の宿命として、ある程度は機械化、システム化はできたとしても、基本的には従業員の数=売上規模、というモデルがあるので、業績を伸ばすためには人材を確保しなければならないのですが、それがなかなかうまくいっていない状況です。
これではいけないと、自社の求人広告の載っている求人サイトを、まっさらな、「応募者になったりつもりの」目で改めて見たうえで、いくつか訴求内容に改善を加えました。すると、まあ比較の話ではありますが、以前に比べて採用ができるようになってきました。
ここでは、その内容についてご紹介したいと思います。
改善を加えたのは主に2点です。
1 店長のキャラクター、人柄、メッセージを前面に出す
これはアルバイトの求人の場合ですが、アルバイトにとって気になることは何かと考えたときに、仕事内容、時給と同時に、「店長がどんな人か」ということにあると思いました。特に学生の場合、初めて働くアルバイトを探しているケースなどがあったりすると、そこで働いた時の直接の上司である店長が、厳しい人じゃないか、とか、ちゃんと教えてくれる人か、などは非常に気になるところだと思います。
そこで、求人サイトには、その店の店長のキャラクターや人柄(年齢、性格、趣味、好きな言葉)や店長からのメッセージを載せたところ、その店長の下なら働けそう、と思った人材がそれなりに集まってきました。
2 時給を競合、同ページの求人案件に負けないように設定する
とはいえ、やはり働く上で最も気になるのは時給です。今までは自分の店の規定の中で、時給を出していましたが、改めて求人サイトを見ると、一緒に掲載されている他の求人と比べて、時給が負けているケースが結構ありました。これでは当然とれるわけがありません。そこで、掲載予定のページを事前に見て、そこに載っている求人の時給と比べて、同等かそれ以上に時給を設定しました。もちろん、これをすれば人件費が上がるリスクがありますが、人がいなければ仕事になりませんので、ある程度は覚悟しました。これによって、また応募者が増えました。
以上をしたことで、求人サイトからの応募が目に見えて増えて来ました。これがまた効果がなくなる時期も来るかもしれませんが、当分はこの方針でやっていこうと思います。